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豊島区立仰高小学校にてプログラミング教育の研究授業打ち合わせを実施しました

2019.05.10

こんにちは、ステモン代表の中村です。小学生向けSTEM&プログラミング教室のステモンは、東京都教育委員会からの委託を受けて2019年度もプログラミング教育推進事業者として取り組んでいます。

その一環で、本日豊島区立仰高小学校の先生方と、令和元年5月29日(水)に公開されるプログラミング教育研究授業の打ち合わせを実施しました。

プログラミングを活用した新しい授業計画に挑戦

今回の単元は5年生の算数の「合同」についてです。「対応する辺」や「対応する角」などを押さえながら合同の図形の特徴を学ぶ単元です。

教科書によって多少の違いはありますが、全9時間の授業計画で導入から展開、まとめ・発展へと進みます。

教員が参考にする指導書には、計画の1時間目は「ぴったりと合わさる図形」を体験し、2時間目以降に合同の図形の作図や言葉の意味を押さえる順番で進んでいきます。

おそらく全国の9割以上の先生が指導書を参考にしたこの進め方といって良いでしょう。

しかし今回は、1時間目は合同に関することは一切触れずに、scratchで子供達がいろんな図形を自由にたくさん作成する活動をすることにしました。

しかもこの1時間目を授業公開します。これは一般の方に伝わりにくいと思いますが先生にとっては非常に大きなチャレンジです。

2限目以降に同じ図形を探す活動を子供達に求め、そもそも同じ図形とは何か?それをどうやったら確かめることができるのか? scratch上だとパソコンのモニターのサイズによって同じプログラムでも大きさが異なるので、実際に確かめる他の方法はどうしたら良いか? →用紙を使った作図に移行していくという流れで進めていきます。

子供達にとって作図の必然性もあり、良い流れになるのではないかと大変期待しています。

プログラミング教育を通じて学び方を学んで欲しい

今回先生方からいただいた授業計画に対して、上記の流れを提案させていただき、先生方も初めての試みだけど挑戦したいと言ってくださいました。

私はプログラミング教育を通じてこのような「遊ぶような感覚でたくさん実践をする」→「たくさんの実践の中から法則性に気づく」という学びを体験して欲しいと思っています。

社会に出たあとはまさにこのようなアプローチで学ぶことが大事だからです。

ちょっと大げさに言いますと、森羅万象の中で答えがわかっていることはごく一部です。そこの知識をしっかり押さえることは大切ですが、答えが誰にもわかっていないことはどのように学ぶのか? それは上記の通りたくさんの実践をして、その体験の中から法則性に気づいていくことが、自分なりの答えを見出していくことになります。

学校や受験では、あらかじめ学ぶことが用意されていて、それを実験などを通じて確かめて知識を定着させます。

一方で私たちは「学び方を学ぶ」という視点で、上記のような体験→気づき→知恵に昇華させていくことを子供のうちからしておいてほしいのです。

先例がほぼない授業計画を研究授業で取り組むのは非常にチャレンジだと思いますが、先生たちのサポートをしていきたいと思います。(先生たちは、こわいなー話していましたが表情はワクワクしていました!)